■ よみがえり切符。

自分で言ったのよ。
あたしが初めて覚えた矛盾と理論。
それを突っ返された。
いや、嘘。
一度受け止めて全く同じものを返してくれたんだよね。
嬉しくて。
嬉しくて。
忘れかけてた孤独な疾走を思い出すようで。

あたしは隣で見つめることになるのだろう。
決して止めることのできない、薄れてゆく全てを。
どれだけ偉そうなこと言ったって、
一番足掻いてるのはあたしだ。
言えずに積み重ねてる。
手を出せずに、
でも最後を知っている。
繰り返すんだ。
嬉しいけど、皮肉。
悔しいけど、幸福。
隣で、見つめてない振りして、全て覚えていて、
この手を離します。
その日までに覚悟はしておくつもりです。

もう一度、夢が見れるんだ。
全てが元通り。
しかも完璧バージョン。
それだけ見たら現実に戻らなきゃいけない。
逆らえないから。
今更、甦る気持ちが分かってきた。
もう遅いか、なんて。
それでも会いたいの。
きちんと全てに別れを告げなきゃ進めないから。
進む場所なんてどこにもないとしても。
ズルい手段を選んだ。
怖かったから。
面倒だったから。
だけど裏切っちゃいけない人もいる。
今はそのためにだけ生きてく。
今はまだ。