■ 春を沈めて。

「あの日」以来に着いた改札で、
「あの時」の柱にもたれ掛かってたのは、
髪型を変えた笑顔の人だった。

頬を上気させる事なく、おはよう。

状況を綺麗に説明するのにも慣れたけど、
上書き保存は上手くないんだ。

その声で同じ歌を歌って。
あたしの耳に届くように。
もう笑顔で歌えるから。
大好きになったから覚えたんだ。

忘れかけてた事を。
確実に沈める為に。
誰かの笑顔を利用して、
あたしは10年後を誓った。

完璧なんて無理だけれど、
反省すべき点は多々あります。

笑い話に。
大丈夫大丈夫。

あたしは明るい人じゃなきゃ駄目かしら。
馬鹿で無神経で異世界に住んでるような。
それならそれでいい。

たまに胸が痛むだけ。
懐かしい景色があるから。

やっぱり常識ある人が好きです笑。
自分には合ってます。
ちょっと楽になった。

小心者だからさ。
もう馬鹿はやらないよ。
ゆっくり歩いてゆこう。