■ 運命の人

割と昔からそうなのだが、
一部には驚かれるのだが、
あたしはスピッツがたまらなく好きだ。
別にそれで日常に支障はないのだけれど笑。

何が言いたいかって？
まだまだ秘密さ。
ただ、
手足が震えて呼吸が苦しくなった時に、
呼びたい声があるってだけ。
目を閉じたり、
手を握りしめたり、
赤い街灯の夜道はそれで十分なのだ。

満月が会いに来たら、
あたしはもう隠さず打ち明けよう。
そしてちょっと背を押してくれたら、
今度こそ君に会いに行こう。

不思議な気持ちだけれど、
なんだかちょっと明るい気がする。

真摯を笑わないならば、
あたしはもうヒールは履かないし、
ボーカルを恥じたりしないし、
二度と煙草は吸いません。

どっか行っちゃわない？
本当に行かない？
その手が冷たければ、
この肌に触れればいいよ。
噛み付いたっていいよ。
お願いだからこのままで。
似ているのだから、
きっと似ているのだから。
一人にはしないでね。
悪い夢にはしないでね。

頭は働く。
心が見えない。
だけど「現在」だけは愛せる。
切ない夜は秋に向かってゆく。