■ (no subject)

枯れたと思った涙なんて、
やっと眠りに就いた瞬間に襲いくる夢さえあれば、
何とも容易く溢れ出る。

いつまで続けるのだろう。
生きてく限り続けるのかな。
何を言っても無駄だし、
何を言われてもまた無駄。
ここから動けないだけ。

始まりは一度しかこないけど、
終わりは何度でもくる。
こんなあたしには。

都合のいい言葉を一つ発するのさえ困難だ。


会いたい人がわかりました。
どれほど願っても遠すぎて会えない人です。
それは、自分自身。
自分自身なんだ。
それに気付いて全てが虚しくなった。
あたしは、あたしに会いたい。
迎えにきて欲しい。
嘘だよって。
終わりだよって。
無理して笑うなって。
今ある全てを捨てるような人間になっても守るからって。

幸せが一番怖い。
優しいのは痛いほどわかってる。
だけど欲しいものがあるんだ。
肩書きと天秤にかけても上等なぐらい。

久々に聞いた。
誰かが歌ってた。
あたしは走ってた。
あたしは笑ってた。
白い腕を掴んだ。
ガラにもない言葉を抱いて。

知らなかった。
こんな歩き方が足枷になるなんて。

もうちょっと現状に満足したいんだけどね。
冷静に現実を見てみたら、進むべき道ぐらい、いや、進んじゃいけない道ぐらいわかってるさ。
何が不満？
恵まれてるじゃない？
何か不自由がある？
後悔してるの。
辿り直しても繰り返すだろうけど。

夕日が痛いほど綺麗だった。
そんな奇跡の日だった。
もう何も残ってない。