■ 「でも確信が必要ならば言葉の代わりにキスをして」

似た者同士が手を繋ぐのは少し困難だ。
そんなことをずっと考えている。
あたしがあたしの欲しいものが見えるのは自分自身だから。
それを見ろって言ったって自分勝手な話だ。
疑いと、果てしなく遠い確信。
入れ換えればわかってしまうの。
もう、休んでいいよ。
そう言われて初めて何かに安心した。
自分だけが頑張って辛いだなんて、
どこかで滲み出したのかも知れない。
でも本当は。
同じ…それ以上の葛藤を与えていたとしたら。
だから嬉しかった。
それでも十分だよ、そう言って欲しかったのかな。
まぁ、それはあたし個人の精神問題！
結論を導けたわけじゃないのです。
頑張らなくてはならないし、
少し頑張ってもらわなければならない。

だから不安になる。
主張し合えば結論は出ずに、
譲り合えば何も生まれない。
理想的だって言われたこの関係にだって、
手放しで喜んではいられない。
いつ失うかわからないんだよ。

円満な関係の背景にあるエゴに気付いてからは、
自分を反省するばかり。
何も知らない振りして、
いや、少なくとも気付いてなくて、
肩越しに見ていた景色。
あたしは焦点を合わせようと努力しただろうか。

言葉の威力はもう限界なんだと思う。
届かないものに良くて期限の切れたもの。
この震え合いをもってすれば、
容易く壁は積み上がる。
それならせめて、誰かの力を借りるがあたしが向かうさ。
足りない。
足りないんだ。
宙に浮いた絆を信じて、一人で閉じこもってた。
まだぶつからなくてもいいよ。
運命なら編み直す。
もう必要ないとは思うけど作るから。
バカだって言われても、そんな意味を込めたんだ。
万が一のときに、待ってるから。
何一つ変わらず。
また笑ってくれるかな。

もう一度抱き締めてくれたら怖がらずに信じるよ。
あたしはここにいる。
失くさないよ。