■ 冬の星に生まれたら シャロンみたいになれたかな

天気予報を見れば、
どこか淋しげな雪だるまが誘っていて、
久々に酔っ払ったあたしは、
腹立つほど舌足らずな頭で、
気の利かないような言葉を探しているのです。

あの植え込みにうずくまったあたしに言ってあげたい。
抱き締めてあげたい。
こっちにおいで。
早く。
泣くのはやめて。
構いたくなるじゃないの。

本当は理解ってるさ。
誰の隣で誰を夢見てるかなんて。
世の中は不条理だ。
騙し騙され夢を見る。
傍観者になるのは幸福か。
なかなか骨が折れるよ。

白いブーツは真っ黒で、
信号なんて守っちゃいない。
ただ煙草が欲しい。
照れた言葉があれば最高。
倒れたら抱きとめて。
鴨川で寝そべってやりたい。
一番利口なのは馬鹿な奴さ。
寒いよ。
感覚なんてない。
忘れたからもう一度言って。
壊れるぐらいに囁いて。

始発が動いたから帰ります。
眠る頃には明るくなって、
一番始めに何を思い出すかしら。

あたしはただ河原で、
旅の途中に会ったひとの事を思い出すだけ。
足の感覚ねえｗ
帰れっかな。
チェーンロックかかってたら泣くわ。