■ 終末のパラレルワールド。

只の複製品に過ぎないのだけれど。
同じものを見てるかしら。
そんなこと思うと笑みが零れてくる。
誰か同じことを思うかしら。
つまりあたしの誇らしげな顔が過るかしら。
なんてね。

今回は皮肉なんかじゃなく。
運命の日に出会えたことに感動を覚える。
そしてあたしの歴史に取り込もうと思う。
これからも続く予定だったら不安を覚える。
あなたの計画を妨げたとしたらあたしはとんでもない悪者だから。
だけど、許してくれるよね。
どうせ壊れてしまうものなら、辛くならないうちに。
ぶっ壊した。真顔で。
名前はせめて幇助罪で勘弁してくれるかな。

多少駆け足であったけど追い付きそうだ。
呼吸が続くとしたら自信にして生きてくよ。
あたしの掲げてた目標。
「あなたを越える！」
どのぐらい早かっただろう。
余裕たっぷりで越えたぜ！
しかもまだ生きてる。

初めて出会ったのに愛しくて仕方ない。
一人じゃ抱えきれないから。
どこかで待っててくれたのかな。
このタイミングで。
風になれるように。

あとちょっとだけ。
心はコンパスを動かした。
準備完了だから。
少し待ってから進もう。
「ものわかりのいいこ」
誰かがきっと見てるよ。

進んだからには何があっても戻ってこない。
振り返ってもあの笑みを浮かべるだけ。
本当は大切に思う緑の下で。