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ボケボケ乙女な、ねねのブログ、第二章。
+いらっしゃいませ。
+今日もまた特別な日に。
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+パティシエ。
HN:
ねね
年齢:
36
性別:
女性
誕生日:
1988/06/25
職業:
大学生
自己紹介:
100番目のお客様  咲 さん
+お砂糖まみれ。
キーワードでブログ内検索が出来ます。
+携帯でお砂糖細工。
+管理人のおうち。
+秘密基地。
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約束の時間が過ぎた。

泣きそうな空に気付かない振りで、
あたしは傘を持たずに飛び出す。
最寄り駅までの間には、
真っ赤な薔薇が花を付ける木がある。
もう何も感じない。
それよりも、
一瞬で色を変えてしまった畑に、
デジャヴのようなものを感じる。

彼女は泣きそうな顔で言った。
どうしてまともな奴が権力を持つ社会は自分の前に存在しないのか。
彼は色を失ったあたしの世界で叫んだ。
自分の酸素を消さない砦が必要だと。
あたしはそんな振りしか出来ない。
何も興味がないんだ。
疲れたんだ。
見つからないんだ。
どこに価値がある?
この無駄に見える待ち時間を、
換金できたら興味深いだろうな。
そんなことすら思う。
繰り返さなくてよかった。
一瞬でもそう考えたあたしは、
楽天家になれるかしら。

貸しにしとくわ。
理由が欲しいから。
この逃げは可愛い?

懐かしい景色を避けた電車の窓からは、
雨が降ってきたのが見える。
帰りは濡れるだろうな。
まぁ、いいか。
雨から守るべきものは置いてきたから。

金はかからないし、
努力も微量で済むから。
そうなのかな。
その瞳の向こうにあたしが見てたのは、
遠い景色だって気付いてたのかな。
それでもあたしをあたしとして見てくれて、
なんだろこの気持ち。
全ては、
感謝と懺悔じゃ語りきれない。
最後に名前を呼ばれたのはいつだろう。
その響きだけで、
忘れられていたんだろうな。

離れないのは、
笑顔でも横顔でもなく、
後ろ姿なんだ。
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