■ 星のラブレター

必ず明け方に目が覚める。
そこからが正念場。
そう思って、目を閉じる。
あたし、対、夢。
一日が決まるんだ。

手紙をもらった。
次の朝が近い今じゃはっきりは思い出せない。
昨日は確か、
放課後突発的にパスタが食べたくなって、
友達と食べに行った。
そこでしたんだ、手紙の話。
誰にだって大きな意味を持つ手紙はあるだろう。
その中の一つ。
片付けたい衝動に駆られても、
未だ手放せずにいる。
その続きが夢の中で届いた。
あぁ、それを泣いて喜んだ。
なんてことない内容。
謝る必要なんてないし、
喜ぶ理由なんてない。
だけどやっぱりね。
からっぽじゃ歩いてけないんだよ。
ふわふわと軽すぎてね、
気が狂いそうなんだよ。

いつしか言葉の重みを忘れた。
繰り返した。
何度も。
うそつき。
うそつきうそつき。
怖いからあたしも嘘をついた。
傷ついた分だけ傷つけてやろうと思った。
いつしか切なくなって、
同じ分傷ついてた。
あたしがついた嘘は、
自分自身にひとつだけ、それも嘘。
なんて、本当よ。

欲しかったクローバーに、
今果たしていくつ葉が残っているのだろう。
小さな紙飛行機は、
一体どこに着陸した？
秘密のおまじない、
あれはあたしの作り話なの。

晴れか、雨か、
見上げるか。
今日はその中、何をしよう。